デジタル一眼レフカメラと写真の教科書

「デジタル一眼レフカメラと写真の教科書」中井精也(著)→

最近では、テレビ番組でもおなじみの、中井精也さん著の「デジタル一眼レフカメラと写真の教科書」です。

この「デジタル一眼レフカメラと写真の教科書」は、現在3巻までシリーズとなっており、本書はその1巻目の改訂版となります。

本のタイトルは非常に平凡ですが、コンテンツはかなり個性的です。

なんといっても、著者は中井精也さんですから……

そんな事ではなくて(笑)構成からして非常に個性的で、先ずは「構図」と「光」から解説が始まります。

カメラの解説は後回しにして、オートで十分なのでとにかく撮ってみようという事なのです。

たくさんあるカメラの設定で、頭がパンクしそうになっている方には、是非お勧めです。


この本の最大の特徴は、サブタイトル「世界一わかりやすい」どおり、とにかく内容が理解しやすい事です。

まるで紙芝居を見ているような感覚で、ページを捲る毎に、中井精也流写真の撮り方が頭に入ります。

わかりやすい文章に加え、作例写真とイラストがふんだんに盛り込まれています。

そしてこれらの作例写真が、そのまま写真集にできるのではないかと思わせるほどのレベルの高さなんです。


コンテンツは、章立てが以下のように時間割となっています。

1時間目 何をどう撮るかをマスターする

2時間目 被写体に強くなるカメラの設定

3時間目 光の読み方をマスターする

4時間目 秘伝! 3つの武器を使いこなす

5時間目 どう撮るか? 必殺ワザ25

1時間目は、漠然と写真を撮ることで、見る人に何も伝わらない写真にならないように、「何」を「どう撮る」か?から始まります。

そのために、「主役」と「脇役」を決めてレンズで切り取る事や、構図やアングルに付いて書かれています。

中でも中井精也さんオリジナルの三分割法をアレンジした「レイルマン比率」は斬新でお勧めです。

2時間目は、ほとんどの機能はオートで十分と言う前提で、オートの使い方や、露出補正、オートフォーカスなどの設定方法が書かれています。

3時間目は、光線状態の解説です。

特徴的なのは、「順光」よりも、「逆光・反逆光」を積極的に使うテクニックが解説されていることです。

また「地図上で光線のロケハンをする方法」なども紹介されていて読み逃せません。

4時間目は、中井精也さん流「3つの武器」として、「露出補正」「仕上がり設定機能」「ホワイトバランス」の解説がされています。

そして「3つの武器」の合わせ技も紹介されています。

5時間目は、前章で紹介した「3つの武器」を使ったワザが25項目紹介されています。

「光」「色」「構図」「Aモード」「流し撮り」のキーワードを元に、それぞれ5つずつのワザが紹介されています。

どんなワザかは、本書を読んでのお楽しみです。


本の最後には「写真用語の基本」として、用語解説のコーナーが設けられています。

本の価格が多少高めですが、DVDが付属しているからだと思われます。

しかしこのDVD、収録時間が120分もあるしっかりしたもので、中井さん自信が本で述べられたことを実践してみせる内容です。

このDVDもこの本の大きなポイントですね。


最後の最後に中井精也さんが、こう述べられていたが忘れられません。

写真は上達するために撮るわけでも、

コンテストに入賞するために撮るわけでもありません。

そんな目的で生まれた写真は、

人の心を動かすことができないのではないかと、

最近、僕は感じています。

あのがむしゃらだった頃の、

僕の写真たちのように。

うまい写真を目指すのではなく、

自分がいいなぁと思う写真を

めざしてください。

これほどまでわくわく感のある撮影関連書は、他に読んだことがありません。

ページを捲る毎に、写真を撮りたくてうずうずしてくること間違いなしです。

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