プロが教えるデジタル一眼カメラのすべてがわかる本

「プロが教える デジタル一眼カメラのすべてがわかる本」 神崎洋治(監修)→

ナツメ社の「史上最強カラー図鑑」という自信たっぷりのネーミングのシリーズ中の一冊です。

著者は不明ですが、デジタルカメラ関連ITジャーナリストの神崎洋治さんが監修をされています。

神崎さんは、この本の上級者向けにあたる?「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ(日経BP社)」の著者でもあり、私はそちらで初めて知りました。


この本の特徴はなんといっても、「カメラのしくみ・メカニズム」はもちろんのこと、「レンズ(カメラ)の製造工程の紹介」、そして「基本撮影テクニック」までが、1冊に網羅されている事ではないでしょうか。

そしてこの上ないほどのボリュームで、写真やイラストや図表がふんだんにオールカラーで載せられています。

ある意味、雑誌みたいで、ムックみたいで、撮影ガイドのようでもあり、類書が見当たらない欲張りな1冊です。

肝心のコンテンツですが

第1部 デジタル一眼カメラができるまで

第2部 デジタル一眼レフのメカニズム

第3部 デジタル一眼撮影知識と活用術

に大きく分けられています。


第1部の「デジタル一眼カメラができるまで」は、工場見学のような類を見ない構成で、写真ツアーのように楽しめます。

しかし残念な事に「デジタル一眼カメラができるまで」といいつつも、9割はTAMRON中国工場でのレンズの製造行程(それもレンズ研磨行程が主)の紹介です。

ボディの製造工程はPENTAXフィリピン工場の紹介が、わずか4ページあるだけで残念です。

類を見ない個性的な企画部分ですが、内容から見てこのコーナーは第一部としてではなく、付録として巻末に回しても良かった気がします。


第2部の「デジタル一眼レフのメカニズム」は、本書の本領発揮と見られる部分です。

全体もれなく網羅されたメカニズムは、写真・イラストを豊富に用いて、初心者目線で非常にわかりやすく解説されています。

この第2部だけでも、本書を読む意義はあると思います。

ちなみに「デジタル一眼レフのメカニズム」というタイトルが付けられていますが、一眼レフ以外のミラーレス一眼や、コンパクトカメラを含めたデジタルカメラ全般のメカニズムが解説されています。


第3部の「デジタル一眼撮影知識と活用術」は、お決まりの「写真を撮るために最低限必要なテクニック」が解説されています。

ここは一番個性のない(出しにくい)部分なのかも知れませんが、特に本書でなくては学べないような個性的なテクニックは書かれていません。

類書に非常に似通った内容なのが残念ですが、基本はしっかり押さえてあるので読む意味は十分にあります。


全体的にみて、限られた紙面(単行本サイズ・オールカラー・256ページ)で、たくさんのボリュームの内容を、ふんだんに写真・イラストを使って非常にわかりやすく解説してある、個性的な良書と言えます。

写真やカメラに興味がある方なら、小学生高学年位から読んで理解出来るレベルで書かれています。

カメラのしくみやメカニズムに興味を持ち始めた初心者には、間違いなく自信を持って奨められる1冊です。

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