こだわりポートレート アイデアの引き出し

「こだわりポートレート アイデアの引き出し」小澤太一(著)・野澤亘伸(著)・河野英喜(著)→

一般的に、ポートレート撮影のガイドブックとなると、写真を上達させるために「撮影機材の性能を引き出す」ことに重点を置いたモノが多いのですが……

本書は、視点を変えて「ポートレート写真を上達させるための多くの要素」に重点を置いて書かれています。

つまりハード面ではなく、モデルとのコミュニケーション方法や、ロケ地選びや、演出などのソフト面に重点が置かれているのが最大の特徴です。

そして、ポートレート撮影の考え方や、ポートレート写真のアイデアが生まれる過程が、撮影現場を通して丁寧に紹介されています。

タイトルどおり、「ポートレート写真のアイデアの引き出しを増やす」ための希少なガイドブックと言えます。


コンテンツは、基礎編と実践編に別れています。

そして、ページ数の大半を占める実践編では、3人のおなじみのフォトグラファーの撮影現場に焦点を当て、15の異なるキーワードに合わせて「どう考え、どのように表現するか」を、作例写真と共に丁寧に解説されています。

またそれを裏付けるように、撮影中の現場写真がたくさん載せられてるのが、非常にユニークです。

・撮影までの流れを掴もう

・機材のセレクト

・基礎編

・小澤太一 編

・野澤亘伸 編

・河野英喜 編

「撮影までの流れを掴もう」では、撮影の流れに応じて以下の要素がイラスト入りで解説されています。

  1. 撮影アイデアを練る
  2. モデルを見つける
  3. ロケ地選びと撮影許可の申請
  4. 機材のセレクト
  5. 撮影計画と打ち合わせ
  6. 天候チェック
  7. 撮影の進行について
  8. コミュニケーションについて

「機材のセレクト」では、3人の写真家が、それぞれどのような機材を使用しているか紹介されています。


「基礎編」では、それぞれの写真家の「モデルのカラーを見つけ出す方法」と「二面性をテーマに違う表情を引き出すテクニック」が解説されています。


「実践編」では、おなじみの3人のポートレート写真家、小澤太一さんと、野澤亘伸さんと、河野英喜さんが、それぞれ以下のキーワードをテーマに、多くの撮影アイデアを披露してくれます。

  • 小澤太一 編では、「可憐」「天真爛漫」「ポップ」「しっとり」「たわやか」
  • 野澤亘伸 編では、「しとやか」「闇」「艶」「のほほん」「みずみずしい」
  • 小澤太一 編では、「風」「あたたか」「哀感」「焦がれる」「凛」

そして、それぞれのキーワード毎に、レベルの高いモデルが割り当てられています。

いずれも、雑誌グラビアや写真集などで活躍する人気のモデルさん15名で、巻末に全員のプロフィール一覧もあります。

それもそのはず、本書は玄光社の月刊「フォトテクニックデジタル」にて連載された「こだわりポートレート アイデアの引き出し」を一冊にまとめ、さらに加筆・修正を加えたものだからです。


また、ところどころに3人のポートレート写真家が参加する「ポートレート座談会」のコーナーもあります。

最後の方に、6ページですが、「ポートレート撮影Q&A」のコーナーもあります。

仕様は、おなじみの玄光社ムック。A4約サイズのオールカラー122ページです。

ポートレート作品がお決まりのパターンばかりで、撮影のアイデアに困っている人に必携の一冊です。

★こちらからも「こだわりポートレート アイデアの引き出し」が、ご覧になれます。→