LIFE and iPhone

「LIFE and iPhone」彦根明(著)・彦根藍矢(著)→

本書は、その他大勢のスマートフォンではなく、iPhoneに特化した潔さが、購入に至った理由です。

サブタイトルに「iPhoneでセンスがいいねといわれる写真を撮る方法」とありますが……

本書はテキスト重視の解説書ではなく、ほぼ写真集と言っても良いくらい文字が少なく、作例写真が大半を占めています。

つまり読むと言うよりも、Instagramを観る感覚に近い構成の本です。

といっても、中には「これ、本当にiPhoneで撮ったの?」と、良い意味で疑いたくなる様な、レベルの高い写真も数多く含まれています。

数多くあるiPhoneの撮影に関する本の中で、写真の点数とお洒落度は、本書がトップだと思います。


デジタルカメラに引けを取らないiPhoneのレンズの解像度の高さには、私自身いつも驚かされています。

しかし残念なことに、iPhoneはセンサーサイズが極小なので、ダイナミックレンジが狭く、ハイライト部分が飛び、シャドウ部のディテールも再現されにくい欠点があります。

しかし、被写体の明暗差がiPhoneのダイナミックレンジ内に納まれば、本書の作例に数多くあるように、驚く程クオリティーの高い画像を記録してくれることが実感できます。


本書の仕様は、約20cm弱のスクエア(正方形)。

装丁からして、写真集のようなスタイルです。

288ページのボリュームなので、厚みも重さも意外とあります。

肝心の本書のコンテンツですが、章立てはなく98項目の撮影テーマで構成されています。

各テーマは2~4ページでまとめられ、タイトルと共に簡単な文章と素朴なイラストが載せられています。

この文章が、Tipsであったり、エッセイ風であったり、詩のようであったりと、バラエティーに富んでいて楽しめます。


肝心の「iPhoneでセンスがいいねといわれる写真を撮る方法」は、巻末の8ページに付録のようにまとめられています。

ちなみに、その項目はこんな感じです。

iPhoneでセンスがいいねといわれる写真を撮る方法 テクニック編

1 心の感度を上げる

2 シャッターチャンスを逃さない

3 新しい目で撮る

4 自撮りモードを活用する

5 調整しながら撮る

6 応用テクで撮る

7 センスよく保存する

8 編集機能を知っておく

9 写真を愛でる

10 新しい機能を生かす

11 こんな写真は撮っちゃダメ!

著者の彦根明さんと、彦根藍矢さんは、実は親子。

さらに著者としての明記はありませんが、娘さんと思われる彦根飛鳥さんの作例写真も載せられています。

さらに彦根明さんは建築家でいらっしゃるせいか、全体的に建築意匠に関わる写真が多いと感じました。

写真の構図にも、それを感じる事ができます。

本書は、タイトルどおりに「iPhoneの撮影テクニックを学ぶ」と言うよりも、「iPhoneでこんなにレベルの高いおしゃれな写真が撮れるますよ」という実例集として楽しめます。

★こちらからも「LIFE and iPhone」が、ご覧になれます。→